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クリスタルキング
THE BEST
クリスタルキング
- Moon Light
- 愛をとりもどせ!!
- 瀬戸内行進曲(In the mood)
- 愛情 Agein
- メモリー
- 3秒の誘惑
- セシル
- Pasion-Lady
- 蜃気楼
- 大都会
- 手紙
- ミッドナイト・ミステリー
- Carry On
- ユリア・・・永遠に
- Moon Child
何かのきっかけで北斗の拳の話が出、「ユワッシャー」で印象的なその主題歌に話題が及んだとき浮上したのがクリスタルキングである。その主題歌を聞きたいという理由でこのCDをある人物から借用した次第。
そこに彼らの神髄があるのかバラードが多く、(プログレ中心の)ロックやクラシックを普段聴いている自分としては、つまらない反面新鮮な部分もありました。
全体的に80年代的な古くささがにじみ出ており、聞いていてあきれる部分が多かったのが特徴。逆に今聞いても自然な曲もあり、今も昔も変わっていない音楽というものの存在を感じます。
何といっても「大都会」が抽んでた名曲で、俺個人としては、次いで「メモリー」「3秒の誘惑」「Passion-Lady」が好感触でした。
Moon Light
ベストアルバム冒頭なので彼らの代表曲なのだろうか。何の変哲もない普通のミドルテンポの曲。ヴォーカルの低温部の歌い回しががSOPHIAのそれに似ていた。
愛をとりもどせ!!
日本男児なら誰もが知っている名作マンガ「北斗の拳」のアニメ版の主題歌。
幼い頃(主に小学生かそれ以前)に聞いたアニメの主題歌などに10年前後の空白を経て再会すると、大抵は幻滅するものである。時間の経過と共に主題歌と作品本体の境界が次第に曖昧になり、自分の中で曲が美化されていくからだ。高校3年の時の例を挙げると、水の星より愛を込めて・Cat's Eye・アニメ三銃士の主題歌・Love Song探してなどである。そして、そんな再会を果たすと「あぁ、きかなきゃよかった」と後悔するものである。
逆に、いくら空白の時間が長くてもいくら思い出の力で美化しても全く幻滅しないものも多く存在する。鉄腕アトム・マジンガーZ・銀河鉄道999(ゴダイゴではない)・宇宙戦艦大和などは永遠の名曲だし、そのた多くのロボットものの主題歌も決して色あせることはない。
なぜ、同じアニメの主題歌でもそんなに違いがあるのか。例に挙げた主題歌を見れば一目瞭然である。前者は一般の流行歌で、前者はその時の流行歌手の曲を採用したもので、後者は「まさに主題歌」の類、つまり歌詞の中に必殺技やら登場人物の名前やらがそのまま出てくる、いわば応援歌のような歌なのだ。
当時リアルタイムで聴いていた80年代の流行歌を今90年代の立場で聴けば古くさく思うのは自然なことだし、ウルトラマンのテーマは未来永劫ウルトラマンのテーマなのさ。説得力のない言い方になってしまったが、後者は明らかに「ヒット曲」の路線とは異なる位置にあるので古くささを感じないと思っている。それはプログレを新鮮に聴くことが出きる理由と共通するのだが、この話は別なところに書くとする。
以上の根拠から「愛をとりもどせ!!」は前者の悪い再会の例に当てはまると予想できるし、実際その通りであった。
瀬戸内行進曲(In The Mood)
蟹食べたーい。
やっぱり名曲はたとえ誰が歌っても様になるなあ。DTMで言うと、素晴らしいデータはたとえ全てピアノの音色でならしても様になるなあ。バンドの演奏は全然ジャズっぽくないけど、元が良いから許してしまう。
愛情Again
KIROROやLe Coupleあたりが歌えば今でもそれなりにヒットしそうなバラード。心なしかバンドの演奏もアップテンポの曲に比べて様になっているように聞こえる。「愛情Again」という歌詞のセンスがいかにも昔で笑える。
メモリー
前の曲に比べてずいぶん大人しい曲。今のシングル曲みたいな、いかにもヒット狙ってます的なうんざりするメロディ(Every Little Thingなど)を普段聞かされていると、逆に新鮮に聞こえる。心地よく聞き流せる曲である。
3秒の誘惑
いろんな意味で楽しい曲。
お馬鹿な中にも時折はっとしてしまうような上手い言い回しがちりばめてある歌詞は森雪之丞。
今までのとヴォーカルの質感が全然違うのはなぜ?
サビ前後ではドラムが嘘のように小気味よいリズムを刻んでいる。
セシル
Queenもびっくりの重厚なコーラスが聞き所。「高い声の方」が俺を忘れるなとばかりに自己主張している。
Passion-Lady
今度はロックっぽいポップ。AメロとBメロの間の数小節はなんだか悔しいが格好良い。(1番の「ハートの形の黒こげが」の前と2番の「ハートの形になった目が」の前)今、3回聞いたら気分が悪くなった。
蜃気楼
あー、思い出せない。冒頭のオルガンの旋律が何とかという女性ロックシンガーの何とかという曲のサビにそっくりなのに、「なんとかなー世界をー目指してー」という歌詞以降の全ての旋律を思い出せるのに。C.Staff(大学のサークル)の新歓で誰かがカラオケで歌っていたのに(ということは何かのアニメの主題歌になっていた可能性が高い)、どうしても思い出せん。
誰か教えて。
この前の「愛情Again」と同じ系統の曲です。(←それだけか!)
*追記*
どうやら田村直美(←漢字不鮮明→)の「ゆずれないおもい」のようです。後日、通学途中の武蔵野線の中で電波を受信しました。
大都会
クリキンは知らなくてもこの曲は聞いたことがあるのでは。
劇的な展開を想像するイントロに続いていきなりポッカのCM。そしてやたら気合いの入った「声の低い方」のAメロ。その後も、なかなかサビを聞かせてくれず、散々じらされて最後に一気に盛り上がる心憎い展開。下手なギターソロもこの曲の展開の中では光って聞こえます。サビもやたら繰り返した上にフェードアウトするような愚行は行わず(むしろ短く)、テンション最高潮のまま終わります。
悪いけど名曲です。(言葉が何故か丁寧)
手紙
よくあるバラードだが、大都会の後に配置されたのが良かったらしく、彼らのペースにはまってしまった。いかんいかん。
ミッドナイト・ミステリー
病気的にリバーブが濃すぎるのが辛い。それにしても、どうしてこの時代の流行歌はみんなスネアの音がこの音色なんだろう?ドラマーにこだわりがない時代だったろうか?スネアの音色で時代がばれてしまうのも曲としては悲しいことだと思う。
Carry On
歌謡曲なんだかカントリーなんだか分からない曲。フラメンコっぽい雰囲気も何となく感じるし。と思って聞いていたら唐突にフェードアウトしてしまった。一体何だったんだ?呆気にとられた曲。
ユリア・・・永遠に
よいぞ、よいぞ(水鏡先生風に)。イントロや感想の歌っていない部分が非常に良いぞ。歌の部分はよく無いぞ。折角弦楽部隊を投入したのだからもっと派手にやってもらった方が嬉しいぞ。このバンドは少し歌手が気合いは入り過ぎなのに対して伴奏が寂しいぞ(これはこの時代の多くの曲に言える嫌いな点)。
Moon Child
ギターのソロはどうしてもジミー・ペイジ先生などの外国の演奏家と比べてしまうので可哀想です。ベストアルバムに(しかも最後に)こんな曲が入っているのは不思議です。
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CD Review邦楽編