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シングル寸評
先日、シングルがたっぷり詰まったMDを知人に借りたので耳についた曲を取り上げて戯言。
雲路の果て / Cocco
鶏の鳴き声みたいな名前の女性歌手。
これまでのビデオクリップを見ると、動きが奇妙で笑うに笑えない。
第一印象とは裏腹に、結構ロック的な編曲が多く、この「雪路の果て(?)」もご多分に漏れずサビでは叩きまくり歪みまくりである。好感を持つ。
シンセの使い方は今風で、Dream Theaterの曲を連想した。
サビの直前4小節は絶妙である。
daily news / 華原朋美
面白キャラ別ベクトル。人間華原朋美を完全に拒絶する人も多いが、俺は楽しいからOK。「ひゅーひゅー」でぷっつんした人も多い様子。何とかプリンのCMは相当面白かったのだが。「keep yourself alive」(Queenではない)のクリップの頃は完全に謎の人物だったのにな。
この人の歌唱も独特で、確かに上手いのだろうがこぶしが回りすぎ。カッコ笑い。
華原に共通する音楽性(詳細は省略)。もっとも小室らしくない音楽でもある。TMN活動休止直後篠原涼子を主力兵器としていた頃に比べると彼の創り出す音楽は相当良くなった。
サビは上方下方とお手本のような動き。下降部分は、さり気なく使うと効果絶大な音程。今までも多くの音楽で耳にした。俺も使おうっと。
ベースがオブラディッ、オブラダッしている。
All night long / 鈴木あみ
うーん。小室マジック。何でこんなに頭にこびり付くのだろう。そして
もう一度聞きたくなる。そうなりゃ奴の思う壷。愚民小市民子悪人偽善者はまんまとはまってしまう。特に鈴木あみの曲に関してはこの傾向が強い強い。いたいいたい。
3つしかない。たった3つの旋律で曲を作り、相当量売り上げるのだから知名度による惰性を差し引いても尊敬に値する。旋律コスト・パフォーマンスもしくは効率は業界一。
ラップ風のAメロもBメロも典型的なこむろむろなのにこんなに印象に残るのは、やはりサビの威力か。単純な繰り返しなのが逆に功を奏しているのか。深い心理学に基づいているような彼の曲作は毎度圧巻である。
んで鈴木あみ本体といえば。歌はそれほど上手くない。特徴のある声だが歌唱力素人に毛が生えた程度。高音音量を上げてはヘッドフォンで聞くと少々耳に悪い。
やはり決め手は容姿なのかな。周りにも彼女にクリティカルグットサインを出す人も多い。
for my dear / 浜崎なにがし
前述の華原某嬢に端を発する最近流行の高い声の一人。そういえばD-loopは何処行ったのだろう?
この前、CDTVに出演していたけど、喋らせたらいけない人だった。容姿的にファンも多い。
この人もオーディション番組の類出身?悪質な音楽家を量産する傾向ががるからやめてほしいな。この手の番組も歴史を積みつつあり、少しはまともになってきたけど。
彼女をプロデュースしているのがマイラバの小林氏だという噂を耳にした。本当だったら吃驚。俺はこんな曲もかけるんだぜ、って小室に挑戦しているみたい。
Snow Drop ... Forbidden lover / Larc en Ciel
もの凄い勢いでシングルを生産している彼ら。次のアルバムはベストアルバムもどきになるのかな?
「Snow Drop」は昔の「Winter Fall」の続編。「Forbidden lover」は「火葬」のコピー。気合いの入った歌声とビデオクリップで民衆を惑わす。惑わされるのも一種の快感である。そんな心地よさが彼らの音楽にはある。
前回の3部作もMDで聴いて彼らの最大の特徴は、ぶりぶり動くベース。自己主張が強すぎである。ルートだけ無気力に引き続けるのも最低だけど、これほど落ちつき無いのも困りもの。出るところは出て引っ込むところは引っ込んだ演奏が出来れば、最高のベーシストなのに。 −> Chris Aquire(Yes)を参照のこと
YURA YURA vibration / Fayray
いいねえ。かなりのお気に入り。浅倉大介にも不思議な魅力がある。Icemanは消えたけど。
この曲は、80年代アイドル歌謡的な雰囲気が良い。特に彼女のAメロでの歌声がレトロな雰囲気を醸し出している。頭ノリなのも一役買っている。
ただひとつ残念なのが間奏のオルガン。ひょろひょろしていて格好悪すぎ。Keith Emerson大先生を始めとする超絶技巧ロックキーボーディストの演奏を聴き慣れているとこいつは辛辣。聞くに堪えないぜこん畜生。
Fayray本人は。典型的な「美人」、好きか否かは別として。前作「太陽のなんとか」と今回、全く違う化粧格好がそれぞれ様になっている。恐らくどんな容姿に変容してもそれなりに似合うだろう。足綺麗だし。でも笑顔見たこと無いな。
歌は浅倉氏の操り人形のよう。体でリズムを取っているというよりは脳内メトロノームに従属している感じ。表現も、10単位でベロシティーを調整したようなでこぼこな音量。彼女は一体何者?不思議ちゃんの領域に踏み込んでいる。
邦楽編