Sonatine（ソナチネ）

典型的な譲作品

　映画「ソナチネ」のサントラ。監督北野武の映画も毎回譲が担当している。近年「HANABI」の世界的成功ですっかり有名人になったのが記憶に新しい。
　音楽は、超多忙な映画音楽制作の一部、つまりは「譲節」「譲的手抜き」が満載。メインテーマは「Mike Oldfieldの「Tubular Bells」を譲的手癖で解釈したような曲」と言われて貴方が想像した音楽とほぼ一致するだろう。「Into a trance (track6)」はそれにトトロを混ぜた曲。「Magic mushroom (track11)」はまたもや「ナウシカ」の某曲や「人体」のtrack9とほとんど同じである。ここまで堂々とやられると文句は言えまい。Ｊ・Ｓ・バッハだって自分の曲の一節を色々と使い回しているんだし。
　沖縄音階を多用した、特徴的な曲もあるのが救いか。