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先行曲+未発表曲


狂気の沙汰も恋い次第(仮)
c/w
交響曲的楽曲構築計画第四楽章(abridged)

 「卒業制作」からそろそろ一年。3rdも本格的に制作しなくてはなるまい。そんなわけで先行シングル的に宣伝を兼ねて一曲発表です
 使用音源はSC88(vl)です。SC88proをお使いの方(メディアロビーとか)は88mapに切り替えて下さい。(Allボタンを点灯させてから88mapボタンを点灯させる)

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狂気 の沙 汰も 恋い 次第
〜机に書いてあったおもしろポエムより〜

♪言い訳

 作業中通じて創造力が全く奮わなかったので、着想に関しては、悪く言えば「ぱっくて」ます。知っている人は知っているCamelの[Lunar Sea]、King Crimsonの[Larks' Toungues in Asipic PartII][Discipline]、Dream Theaterの[Erotomania]などが各場面で思い浮かぶことでしょう。「太陽と戦慄パート2」があからさますぎるのが欠点です。でもさ、パクリの何が悪いのさ。色々なところからパクってパクってそれを自分なりに組み合わせ、自分の独自性を追加して、個人の音楽が構築されるんじゃないの?今はその過程ということで、少々度が過ぎる部分も目をつぶって下せえ。

♪歌詞について

じゃれてるだけでも
時間がすぐたってる
やさしい指先
耳にキスして
奇跡は信じてないで 偶然がいいね
そう、いつでも
遠回りを選んだのは
そう、君に
逢うためかもしれない


 以上であります。5月11日、講義中机に書いてあった怪しげな詩。詩に題名をつけるのは不可能なので「地獄の沙汰も金次第」から「狂気の沙汰も恋い次第」と仮に命名した。
 語呂が悪く旋律をのせるのが難航した。とくに「遠回りを選んだのは」が困難だった。その部分を聴いて頂ければ無理のある旋律がお分かり頂けるかと思います。
 この詩が恋仲の二人の歌でも、人間と愛玩動物の歌でも、愉快な妄想でも、霊感を得るきっかけさせていただいたことには感謝。もし、これは私の詩だ、と実名と連絡先(著作権云々の問題対策)を添えて訴えてもらえば作者の表示をさせていただきます。

♪音楽的解説

 例によって、一聴しても恐らく理解不能なので、細かい解説をします。それが楽しみだったりします。[]中の数字は小節数を表します。

イントロ[2]〜おもしろポエムA[26]

冒頭のベル音によるイントロは1995/9に製作した曲(未発表)からの引用。そのまま「卒業制作(e)音楽の捧げもの(f)微笑みの剣」で使用したのと同じ手法(Roundabout風)でイントロはピアノに引き継がれる。後ろで鳴っているシンセ音がトトロ風に聞こえ、ああ、譲はこんな音色を使っていたんだ、と学ぶ。テンポが落ちて「じゃれててるだけでも 時間がすぐたってる」と歌われる。ここの和音進行は「シングルっぽかった曲」のサビを7度和音で代替しただけでほぼ同じです、ごめんなさい。続けて「やさしい指先 耳にキスして」。

経過部[34]〜"Space Groove"[42]

パッド系?ストリングス系?のシンセによる経過部。便利なので以降数回現れます。テンポが急激に速くなって、パーカッション、オルガン(Erotomania風)が加わり"Space Groove"とマーカーをつけたパートに移行。「おもしろポエム」を除くと唯一メロディのあるパート。それ以外は良く言えばアンサンブル指向・グルーヴ指向。悪く言えば手抜きです。この旋律は、リアルタイム録音したものを修正しました(オクターブで弾いていたので右手が痺れた)。グルーヴを全く無視した情けない旋律です。ちなみに、Fripp,Belewと名付けられた左右のクリーンギターは曲中ずっとポリリズムを弾いています。ここでは4拍と5拍のフレーズを一所懸命反復しています。

経過部[102]〜おもしろポエムB[118]〜"Space Groove"[122]

聖剣伝説みたいな音を経て再び経過部。最初よりテンポが落ちたピアノのイントロに導かれて「奇跡は信じてないで 偶然がいいね」と高らかに歌う。「卒業制作(d)微笑みの剣」にそっくりな旋律があるけどご愛敬ということで。ここの"Space Groove"への移行はCan-utility and the Coastliners(Genesis)を意識しているのは言うまでもない(?)。

"Moonmadness"[194]〜"L.T.I.A.partII"[210]〜"Moonmadness2"[248]

ここの部分は小さな3部形式ですな。以前と同様に聖剣伝説が鳴り、ここでやっとドラムの登場。以後ずっと狂ったように叩きまくります。音楽は"Moonmadness"とマークされたパートへ。2度繰り返した後"L.T.I.A.partII"と名付けられた楽節に突入。オルガンとシンセの短いソロが披露されます。はじめ、テンポを2/3に落としてリアルタイム録音を試みましたが、十数回のやり直しの末断念、結局しこしこ打ち込みました。Keith Emarsonが目標だったけど、無理でした。騒々しさが収束して(この間だけ唯一FrippとBelewを単独で聴くことが出来る)ドラムのフィル?で"Moonmadness2"へ。前述のアンサンブル指向が一番発揮されているパートです。

"Fracture"[280]〜"Space Groove"[291]

この時点で未だソロが与えられていないベースを目立たせようとしたパート。"Fracture"とは、King CrimsonのFracture(1974/06/24のライブ)に世界一のベースソロがあることに由来する。出来上がりを聴くと、上に補足の意味で加えたオルガンの方が目立ってます。ドラムが暴れて"Space Groove"になだれ込みます。作者としてはこの辺り([210]〜[300])がお気に入りです。

経過部[343]〜おもしろポエムC[355]〜終曲(おまけ)

いつものように経過部とピアノのイントロが流れ、おもしろポエムCへ。そう、いつでも 遠回りを選んだのは そう、君に 逢うためかもしれない」。その中で「遠回りを選んだのは」の部分にやや無理があります。内容もダメな上に字余りで旋律も乗せ辛い、救いようのないだめだめポエムなのでした。最後のどんちゃん騒ぎはおまけ。全てリアルタイム録音。あれでもNGだったら何度も取り直したんですよ。Creative Staffの担当者をちょっと困らせようといった小さな悪戯です。そうそう、曲が終わっても10秒くらい再生が終わらないかもしれませんが、こちらの不注意です。ごめんちゃーい。

Play it!!


交響曲的楽曲構築計画第四楽章

 カップリングは「卒業制作」時の未発表曲です。3rd(タイトル未定)の収録予定はありません。
 1stの最終曲に始まる「交響曲的楽曲構築計画」の第四弾。といっても第二楽章、第三楽章とも諸々の事情で未発表。TG-300で制作した第二、第三楽章は今後新音源用に編曲し直して発表するかも知れませんが期待はしないで頂戴。むしろその断片を新曲に転用する可能性が圧倒的に高いから。

 解説は省略です。出来の悪い管弦楽曲です。後半は更に完成度が低い(ベタ打ち状態)ので「葬送曲」と名付けている部分の途中でフェードアウトします。abridgedたる所以ですな、ひひひ。
 一部フランツ・リスト(1811-1886)の「ピアノ協奏曲第一番」に似ている箇所がありますがご了承下さい。