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「卒業制作」紹介
(改訂版)
「卒業制作」の全MIDIデータとHTML形式の楽曲解説が同封してあります。解説のほうは当時(1998年3月)に書いたものなので、高校の同級生を対象に想定した文章となっています。よって内輪的な語句が度々見られますが無視して下さい。自分は教養が足りない、などとふさぎ込んでドアノブにタオルを巻き付けて自殺しないようにして下さい。特殊も字が化けていますけど我慢しなさい。
1998/11/09の更新に際して、LHAデータを新しくしました。一曲目「シングルぽかった曲」のデータが壊れていたことに気がついたからです。滅茶苦茶な発音にかなりの衝撃を受けました。一曲目の半壊部分を編曲し直したので「以前にダウンロードした方ももう一度落として上書きして下さい。また、長いファイル名が解凍時に切れる、という報告があったので8+3文字ファイル名に直しました。
全体の話
2ndアルバムこと「卒業制作」とは
高校3年2学期、つまり1997年秋頃から「卒業までに一本自作曲でテープを作ろう」と構想し、進路決定後せっせと曲を仕上げ1998年3月9日の卒業式の数日前までに何とか完成させ、テープを11本録音する。卒業式の日、10本学校に持って行き内9本は目的の人物に手渡す事に成功。
思い出話はさておき、ここでは「卒業制作」のMIDIデータを楽曲の解説を交えて掲載しようという趣旨なのです。
アルバムのコンセプト
着想段階ではテープのA面とB面でコンセプトを分ける予定でしたが楽曲の時間的な釣り合いがとれずバラバラな配置になっています。ちなみにA面として分類した曲は日本語の題名、B面用だった曲には副題として英語が添えてあります。
ちなみに、A面は「小曲集」。特に思想を持たず単なる技術的な問題に取り組んだものです。
B面は「気持ち」。巷の流行曲もしくはロマン派の標題音楽のような非音楽的な事項を持ち込んだ楽曲群。「組曲第5番」の3曲と最後のタイトル曲「卒業制作」がこれにあたります。
着想時の気持ち(浅倉大介曰く「テンション」)を維持するための具体的な方法として、気持ちが生まれた時もしくは生まれさせたいときに「絵・キーワード」を紙にささっと書いて作業中常に見える場所に貼っておくという手段を採用しました。何気なく描いた落書きに何故か感化されて出来た曲もあります(「春」)。当時の「絵と語句」の書いてある紙切れは今もファイルに入れて保存してあり、心が荒んでいるときに見ると妙に切ない気分に浸れて気持ちが休まる便利なアイテム。
アルバムの音楽性
このアルバムの収録曲の製作期間(高2冬〜高3卒業:1997.1〜1998.3)には劇的な音楽観の変化があり、1stのクラシック的・BGM的な音楽はほとんど影を潜めています。
卒業式の翌日1998.3.10に知り合いの某バンドマンにこのテープを渡し、数週間後に感想を聞かせてもらいました。
「プログレだねー」第一声。その他様々な感想指摘を賜りました。実際の所「一時的不振」では「Islands」が4小節そのまま出てくるし、「奇跡の価値は」では「Pull me under」の仕掛けと「B'boom」そのものの演出、「卒業制作」a)Theme de la solitudeは「The talking drum」の物まねで「Roundabout」みたいなアコギも後半登場し、全編に登場するメロトロンを意識したストリングスなど露骨にプログレに影響されています。それ系の人はそんな観点で聞いてみると苦笑もしくは憤慨ものだと思います。
「プログレだねー」は、裏を返せば「難解だねー」である。聴けばお分かり頂けると思いますが。「奇跡の価値は」「卒業制作」が良い例です。一方古い曲はありがちで分かり易い曲もあります(「シングルっぽかった曲」)。
各論
収録曲それぞれの簡単な解説です
シングルぽかった曲
1997年正月にSC88vlを買い、最初に作った曲。「先行シングル」と称して「カップリングっぽい曲」(アルバム未収録)と「余韻」と共に録音、数名に配布している。「卒業制作」作成に際し、気に入っていなかった部分(俗に言う「正月気分」)を削除し、未完成で放置してあった「シングルっぽい曲リミックス」の一部を挿入しました。
SC88に替えて一番に衝撃を受けたオーボエの音色が大きく取り上げられています。
(プログレ)ロックに傾倒する一年半以上前の作品なので、現在の作風とは大幅に異なります。今こんな雰囲気の曲は作れませんな。
一部、globeの「face」そっくりな箇所がありますが、「シングルっぽい曲」の発表が先なので、ぱくりと呼ばないで下さい。
悲しい気分
単純なピアノ曲、いかにも即興直接入力。「卒業制作」作成の際に未完で放置してあった曲に簡単なコーダをつけ加えただけ。
題名は、ドラマの悲しげな場面を見つつ再生しても違和感がないのでは、という驕りから来ている。
組曲第5番《想いは調べにのせて》
And then there were three...
高校2年間(2、3年)に出逢った3人の人物。それぞれの妄想的に美化された似顔絵を描き、それを鍵盤の近くに貼り常に意識しながら曲を創ることで、いわゆる「テンション」を維持しようと試みた組曲。着想当初、全4曲の予定であったが、4曲目は最終曲の一部にまわした。
意味ありげに見せるため、この組曲と最終曲は、題名に日本語と外来語の両方を使っています。
制作の時期がまちまちなので、MD版ではそれぞれ独立したトラックに収録で、MIDI版では別々のファイルなのです。
A Shoe
万物は塩
邦題は家庭科室の机に書いてあった「万物は塩」という宇宙の法則を覚ったような落書き。
何だか一般的な曲。イントロ〜無意味な序奏(過去の作品の移植)〜イントロ〜ABC〜間奏〜ABC。
お気に入りはAと間奏。Aの旋律は未発表の「交響曲的楽曲第二楽章」からの引用。自画自賛メロディのひとつ。間奏も然り。巷曲ではギターソロなどで盛り上がる所なのに逆に落ちつくところがポイント。この部分、木根尚登の某曲に似ているが気にしない気にしない。
X'mas '97
春
「春」は内輪ネタなので深く考えぬように。
「X'mas '95」が大仰「X'mas '96」(共に未発表)が派手だったのに対して97年度は地味な音作り。クリスマスとはいえ、それを思わせるのは最後の鐘のみである。ギターの2、3重奏。
極度に単純故、しばらくの間、暇つぶし曲としてよく弾いていた。ただし、俺の力では昼間部は再現不可能なのでインプロっていたが。その中間部分がこの曲の唯一個性的な部分である。
YOU. just DO It!!
奇跡の価値は
英題は発表当時と綴りが変わっていますね。邦題は有名なアニメからの引用。俺は言葉として「ならない、電話」が一番好き。
「卒業制作」制作過程で一番勢いに乗って作った曲。怒涛の勢いで完成した。収拾がつかなくなる恐れがあり、一部意欲を強引に抑えて発想を封じ込めたほど。
曖昧で幻想的な曲。「DO Itの主題」(F&C製「同窓会」某曲のアコギパートを連想する部分)を挟んで気の向くままに進行する。途中2分くらいの下手糞なピアノソロはリアルタイム一発取り無修正。「北坂戸から乗った東上線」で始まり「川越市駅発の有楽町線」で終わる。
余韻
先行シングル?ではおまけ扱いだった曲。カセットテープ版ではA面の最後を余韻を残しつつ終わるための都合の良い曲だった。
「おもひでぽろぽろ」を連想した人、正解。
一時的不振
スランプ(slump)のこと。テープ版A面「シングル〜」に対応。大きく3部構成になっている。
制作中には嫌なことが重なり、心理的にかなりまいっていたこともあり、自画自賛型の俺でも嫌いな曲。唯一のお気に入りは、第二部の間奏部分4小節のみ。
裏腹に他人には何故か好評な曲。多くの人が「卒業制作」の中で、これを気に入ることが多い。現在所属している大学のゲーム作成サークルのために数曲提供した時、採用されたのもこれであった。しかし「お気に入りの4小節」に突入する直前でカットされてしまい、やるせなかった。
第一部の大半は「X'mas '96」の一部分の移植である。
新河岸哀歌
世界一ダメな駅、東武東上線新河岸駅の悲哀を歌った曲。テープ版「悲しい気分」に対応。
作っていて違和感があった。後に気付いたら「ちぇむちぇむりーちぇむちぇむりー」だった。
お気に入りは、初めて使ったメロトロン的なストリングス音と、フルートとアコーディオンの掛け合い。
ゲーム音楽
「悲しい気分」と同じく放置してあったデータを手直しした曲。といっても繰り返し(コピー)とフェードアウト、作業時間10もかからない程度の。
元々RPGツクール for Win95のために作り始めた音楽。手を抜いたすぎやまこういち。流石にゲーム向きとはいえ、こんな曲サークルに提出できませんでした。
前奏曲《リプライズ》
〆切間際、時間と構成関係で録音前日になって急遽数時間で作った。時間がないときの常套手段、オルゴール。
前奏なのに「再現」。次の曲「卒業制作」の一部を(作曲順的に)再現しているから。
卒業制作
Show must go on
英題はQueen最後の壮絶な雄叫びから。
アルバム最後を飾る大作。アイディアのごった煮。悪い意味で磨きのかかっていない原石。めまぐるしい展開。統一感のない構成。
組曲《想いは調べにのせて》と同様に事前に絵を描いて飾って作る。珍しく、完全に構成を事前に決めて作る。
Theme de la solitude
はじまりはいつも…
始まりはいつもの通称「エスケープ病」特にあの時は凄かった…。そんな気持ちを表現。
King Crimsonの[The talking drum]的である。4月以降の作風の先取り。
邦題は「Romancing SA.GA -La Romance-」収録曲から。
1st impact
さめないように
定番のクリスタル。「余韻」の変形旋律の裏でなっているのは「DO Itの主題」。
Can’t happen here
勇気の代償
英題はRainbowの同名の曲から。
「ゲーム音楽」よりゲーム的な楽節。独立すれば例のサークルでも採用確実。
もし「下田節」があるとすれば、これが典型。あちこちで似た動機が聴けるはず。
Four of a perfect pair
微笑みの剣(つるぎ)
組曲《想いは調べにのせて》の4曲目を飾る予定だった。
英題は、King Crimsonの[Three of a perfect pair]から、邦題はチャールス・リードという人の「女の美しさは力であり、微笑みはその剣である」という言葉から。決して「微笑みの爆弾」とは関係ない。
今まで何度も、様々な編曲で試みたが満足できなかったAメロの旋律。ここでも決して。
Wish you were here to see it
音楽の捧げもの
英題はPink Floydが残した遺産[Wish you were here]ではなくKing Crimson[Indiscipline]の一節から。邦題は言わずと知れたJ・S・バッハの大傑作。
本家音楽の捧げ物に酷似した旋律が裏の方でなっているので注目。
小室哲也が手を抜いたときの楽曲はよく知られているが、俺が手を抜くとこれができると思って指し違えない。
少し内輪ネタ。俺の手抜きが「GOTHAN」のオープニング・エンディングなのだから改めて御大との音楽性の違いが明らかになった。
2nd impact
師匠の小さな
純和風。セカンドインパクト。
Difficult to cure
治療不可
イスラエルの曲だそうである。
フォークダンスの定番中の定番。もちろん、あの夜も。師匠の小さなポケベルのおかげ。
踊りましたとも、カドマツトシキじゃないけどWAになって。ええ。
編曲は「おもひでぽろぽろ」バージョンを参考にしました、むしろそのまんま。
Chanson de L'adieu
別れはいつも…
卒業。
自分で演出できなかったのでショパン様のお世話になりました。
DTMの舘