アーティスト酷評・その2

 調子に乗って最近の音楽その2。本業にすべきプログレが等閑になっているのに反省。
シャ乱Q(1998/05/18), Malice Mizer(1998.5.19), ウルフルズ(1998.5.19), Folder(1998.5.19), GLAY(1998.5.20), スピッツ(1998.5.20), Fanatic◇Crisis(1998.5.20), La'cryma Christi(1998.5.20), 古内東子と広瀬香美(1998.5.20), カジヒデキ(1998.5.20)

シャ乱Q(1998.5.18)

 実力と売上の割合が最も不当なバンド。Vo.Gt.Ba.Key.Drと5人で大きな編成にも関わらず薄っぺらい音(デュオでも圧倒的な迫力を誇る人たちもいるのに)。軽薄で傲慢な歌詞。素人でも書かないような旋律(を堂々とやってのけるのが恐ろしいところ)。完全商業主義(「そんなもんだろう」は直前のSMAPのシングルのおこぼれ頂戴根性が見え見えで嫌だった)。つまり誉めることが何一つ無い。にも関わらず未だに第一線で活躍しているから人の考えることは分からない。

 更に酷いのがバンドの「ダメ組」が独立したスーパー!?テンションズ。曲に期待するだけ無駄だが、歌の下手さには閉口した。素人のカラオケのほうがよっぽど上手い。歌番組で熱唱の彼らを見ているこちらのほうが恥ずかしくなってしまった。「Anniversary」のプロモはH Jungle with Tのパクリだったし「所在なき夢」の振り付けは目も当てられないし、何考えてるんだか。

 その昔「友達はいますかー?」なんて歌っていた馬鹿バンドが出世したものである。

Malice Mizer(1998.5.19)

 ある春の深夜(AM3:00頃)12chであるバンドの特集を放映していた。おっ、こんなバンドがいたのか、今まで全く知らなかったということは全然売れないけど頑張っている人たちなんだろう、ならばCDも中古で激安で売っていると見た。早速数件のCD屋を回るが発見できず。約1ヶ月後、彼らがまだデビューもしていないことを知る。

 最近の彼らは立派なコミックバンドとして大活躍しています。プリセットまんまのシンセストリングスを振りかざして昔アニメの主題歌のような曲を次々と発表し、化粧が似合わない人が絶妙なコントラスト(LUNA SEAのドラマーも同類)で大衆を笑いの渦に巻き込んでいます。ノリはほとんどセーラームーン。かつて一世を風靡した船乗り月の、男子を女子に代え虚像を実像に代えたものだと解釈すればよい。

ウルフルズ(1998.5.19)

   高校1年の春(1995年)わが家にケーブルテレビが導入さた。当然音楽専門チャンネルも存在し「夕陽のドラゴン」という番組がありました、はい。トータス松本、ユースケサンタマリア、ホウシャクユカ(漢字不明)の3人によるお気楽なトーク番組でした。

 当時の彼らの最新作は「大阪、大阪、ええとこやでおいでー」という歌。うわー、妙なバンド。以降、時代遅れなマニアバンドという位置づけで注目し続ける 。夏「サンサンサン、お日様さんさん」。またまたご冗談がお上手でぇ。あれれ、プロモに渡辺まりあが出演しているぞ(彼女とユースケは後に「真夜中の王国」という番組で共演)。

 そんなわけで、いつものような陽気な曲「がっつだぜ」が売れ出したのには目を疑った。以降現在に至るまで好調を維持している。ユースケもビンゴ・ボンゴはそっちのけで時代の寵児、売れっ子です。楽曲の良し悪しは別として個人的に応援しているバンド。

 当時、意識していた人にデビューしたてBonnie PinkとYo-Yo-Yoがいたのだが、後者はどうなってしまったのだろう。情報求む。

Folder(1998.5.19)

 名前がちょっとね。ディレクトリ、ディスプレー、フロッピーディスクドライブ、ハングアップ、システムエラー、一般保護違反などに改名すれば面白いのに。

GLAY(1998.5.20)

 「グロリアス」「口唇」〜「a Boy」〜「However」の「3段逆スライド方式」又は「おやぢ3段積みシステム」(後にELTについて述べるときに定義する予定の俺用語)で日本有数の印税稼ぎに成り上がり、後は惰性でO.K状態に落ちついた彼ら。最新シングル2曲を聴くと完全にネタ切れで可哀想である。袋小路に突き当たるのは仕方ないが、わざわざ2曲も発表してその痴態をさらけ出すのは賛否両論を巻き起こすところ。今の内にがっぽり儲けたいという根性説が最も有力だが。彼らについてはもう少し様子を見たほうが良さそうだ。一つだけ確かなことは、彼らの肩書きを「ロックバンド」というのは間違っているという事。

スピッツ(1998.5.20)

 例外無く彼らの曲は個性がない。唯一無二のマサムネアルゴリズムに適当な乱数を与えて生成したような曲が(少なくても「ロビンソン」から今まで)続いている。これは誰もが認めるところで、たとえ馬鹿の一つ覚えのでも、それが好きな人が世の中には多くいて、彼らの収入を支えている。

 個人的な印象。Vo.の声が嫌いだ。音質が均一的で、ますで物理の実験でサイン波を聞かされているようで気分が悪くなる。ビブラートかけろよ。Dm.の叩き方は意外に心地よく、もっと優秀なバンドでその個性を発揮してもらいたい。

Fanatic◇Crisis(1998.5.20)

 いつも違和感を感じるなぁ。歌と伴奏のバランスがおかしいし、Vo.は堂々と自信満々で歌っている割には音程が怪しいし、最新曲(曲名忘れた)のAメロはリンドバーグの昔の曲の(曲名忘れた)サビと同じだし。メンバー、プロデューサー、プロモーター、マスコミが揃って何か勘違いしているようでならない。

La'cryma Christi(1998.5.20)

 「見かけ倒し系」(ヴィジュアル系を指す俺用語)バンドの中では一際異彩を放っている。ヴォーカルの顔が。
 

古内東子と広瀬香美(1998.5.20)

 彼女らがいくら恋愛の歌を歌っても説得力が全く無い。最近はまともだが、コーミの「ゲレンデがとけるほど恋いしたい」(今、「コイシタイ」を変換したら「濃い死体」と表示された)は恐かった。また、トーコの発言「私、体験した事じゃないと歌えないんです」。ああ、夢の中でね。「同情するならCD買え」悲哀がにじみ出ていてよい。

カジヒデキ(1998.5.20)

 この人のステージのでの動きは個性的だが残念ながら非常に格好悪い。人間として見ると、精神的に何か歪んだ性癖を持っていそうで恐い。極端に言えば米良的な不気味さを漂わせている。ほとんど同じ語感のスガシカオとは天と地の差がある。



邦楽編