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VROOOM
ヴルーム
Originally released: 1994 / PCCY-00630
Personnel:
Robert Fripp (guitar)
Adrian Belew (Guitar, voice, words)
Trey Gunn (stick)
Tony Levin (Basses and Stick)
Pat Mastelotto (Acoustic and Electronic Percussions)
Bill Bruford (Acoustic and Electronic Percussions)
No | 原題 | 時間 |
1 | VROOOM | 7'16 |
2 | Sex Sleep Eat Drink Dreem | 4'42 |
3 | Cage | 1'35 |
4 | Thrak | 7'18 |
5 | When I Say Stop, Continue | 5'18 |
6 | One Time | 4'28 |
All songs written by King Crimson |
概論
「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」を最後に「新生」クリムゾンは解散する。フリップの独断だったらしく、ブリューはニュースもしくは他人に聞いてその事実を初めて知ったとか。様々な音楽活動を通し、'90年代になってフリップは三度(四度という説も)クリムゾンを始動させる決意をする。ブリューも未知の力でそれを察知し俺を加えてくれと持ちかける。ブライアン・フェリーを勧誘して断られたり、ジェリー・マロッタの参加が決まるも結局お流れになったり、フリップの様々なプロジェクトと裁判その他紆余曲折し、'94年にようやく上記の面子に決定。さっそくリハーサルを開始し、僅か4日でこのミニアルバムをレコーディングした。
「単なるリハーサル・テープだ」とフリップ自身言っているように、生まれたてのグループの生まれたての楽曲の勢い精力有り余るあるラフな演奏が堪能できる。('94年当時、俺はクラシック全盛だったのでクリムゾンを知る由もなかったが)十年ぶりにクリムゾンが動き出し、出てきた音がこれだったら、リアルタイムで耳にした人はその凄さに圧倒され、強く感動したことだろう。その心境を想像するだけでも身震いがする音だ。
往年のプログレバンド、ピンク・フロイドやEL&Pやイエスが再結成されてはよぼよぼになり世間に媚び度々多くの人を失望させた(という話を沢山聞くのでたぶんそうなのだろう)作品群とは明らかに異質なものだ。今までのクリムゾンほど革命的なロックではないが、年も年だし仕方のないところか。その分若いガンとパットで精力を補強したのだろうから、バンドの潜在能力は計り知れない。
各論
予告編(委細各論補完後)
「ヴルーム」は「レッド」的。たいしたことない曲だが演奏のエネルギーが補って余りある。「セックス・スリープ・イート・ドリンク・ドリーム」はエイドリアンのもっとたいしたことない曲。でも相変わらずいい演奏。「ケイジ」は'80年代風。ポリリズムを繊細に聴かせることのない怒涛の音の嵐。「スラック」は'90年代クリムゾンの方向性を示すデモンストレーション?グレイト。「ホェン・アイ・セイ・ストップ、コンティニュー」は純正のインプロ。いい緊張感。「ワン・タイム」は6人中半分が暇そう。
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