前述の「狂気」に続いて発表された作品。

　「狂気」のＢ面を発展させたような内容。これまた詩が素晴らしくほとんど芸術の領域に達している。音よりむしろ言葉に価値のある作品かもしれない。特に直接シドを歌ったと思われるShine On You Crazy Diamond（「クレイジー・ダイヤモンド」ジョジョのスタンドにも抜擢された）とWish You Were Here（「あなたがここにいてほしい」）は要全文暗記（してないけど）。Wish You Were Hereは俺バラード部門だんとつ一位。泣けます。

　おまけ的に扱われてしまうWelcome To The Machine（「ようこそマシーンへ」：エレベータの効果音が格好いい byレコード屋のおっさん）, Have A Ciger（「葉巻はいかが」：Dream Therterがライブ盤Once In The Live Timeで一部披露した）は詩より音楽的に鑑賞価値が高く決して隅に置けない良作。

　世界遺産の一つ「狂気」の陰に隠れて地味な立場だが見逃すと生涯後悔する。個人的評価は☆☆☆☆（四つ星）。クレイジーダイアモンドの冗長さが解消されれば五つ星なのだが。