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1st Album紹介

とてもお聞かせできない、と長年渋ってきた1stの公開。考えてみれば、今堂々と発表している曲だって何年か後には目も当てられぬかもしれぬ。ならいいや、とて公開。避難や注意や欠点や罵倒は結構(meens NO)です、自分でも分かっておりますから。でもお褒めの言葉は大歓迎。掲示板とかメールにどうぞ。

曲順曲名ファイル名ファイル長
1暗殺者の口笛1st1assa.mid(23KB)4:33.598
2逃避行1st2run.mid(35KB)5:05.646
3記憶1st3less.mid(24KB)2:25.165
4Alive1st4aliv.mid(23KB)2:29.219
5協奏曲的楽曲構築計画第二回1st5burn.mid(90KB)12:34.429
6プロローグ1st6epil.mid(3KB)0:43.789
7序曲<亡霊>1st7over.mid(12KB)3:09.409
81st8town.mid(11KB)2:23.995
9転石苔を生ぜず1st9orie.mid(73KB)5:53.3
10交響曲的楽曲構築計画第一楽章1staopen.mid(87KB)8:33.602
まとめてダウンロードmidi1st.lzh(77KB)

総論

時代背景

 '96年正月にTG300を中古で購入し楽曲を制作開始、同年6月までの半年弱の間に同音源で制作した10曲を120分テープの片面に収録、数名に配布したもの。
 「俺音楽史DTM編」的観点から見ると第三期前半の作品群。ちなみに第一期は'95年4月〜同年8月までのFM音源時代(とても音楽とは言えない酷い作品)、第二期は同年8月から年末までのGM(GZ-50M)時代(少しづつ和音などを覚えたもののまだまだ問題が多い)ですわ。こういう話はまた何時か独立した記事で。これからDTM使用としている人に励みになるくらい酷かったですから、最初は。

方法論

 んなわけで、第三期前半はそれなりに音楽です。無茶な和音で頭が痛くなるという場面はないのですが、ほとんど一つ覚えの単純な3和音で、全体的に一本調子(第二期後半はもっと凄いが。なにしろ…)。
 創作意欲は始めに比べると衰えているものの、今から考えると羨ましいくらい好調です。創作意欲あってこそ「その場で即興的に紡いでいく」方法論が通用したわけです。勢いに陰りが見えた第三期後半は楽曲未完成症候群の症状が重く、辛い時期でありました。今は「予め頭に描いた断片を強引に結び付ける」方法論で頑張っております。こういう話もまた何時か独立した記事で(「DTM方法論」として構想中)。

技術論

 第三期を前半後半に分かつのは前述の創作意欲ともう一つあります。なんと「コントロール・チェンジ」です。がびーん。がびーん。あな恐ろしや恐ろしや。
 使用していたソフト(Midisoft Studio)の関係上コントロール値を連続的に入力するのは困難で、実際ほとんど未使用です。Cakewalkを使い始めたのは'96年8月頃(「交響曲的楽曲構築計画第二楽章」が過渡期)、ということは。がびーん。がびーん。この1stには管弦楽曲・吹奏楽曲的な部分があるというのに。あとはお察し下さい。

音楽性

 時はまさにクラシックの全盛('94前半〜'97年9月)。音楽性を要約するなら「(ごみバッハ+うそ久石譲+へぼ植松伸夫+だめ流行音楽)÷3+α」。自分で聴いていて「やめてくれー」と絶叫したくなる部分が多々。カットしたいです。

各論

 散々言い訳を述べてきたのでそろそろ各論に移りましょう。楽曲は制作順に並んでおります。データは全てYAMAHA社製TG300で制作しました。XG音源をお持ちの方はTG300Bモードに切り替えて下さい。

暗殺者の口笛

 制作時期は'96年1月末。完成は1/26。
 嵐の夜、暗殺者がキチガイ博士を暗殺する。そんな物語。何故口笛なのかは不明。
 もう少し演出過剰にすればかなり劇的な楽曲になりそう。編曲の価値大。へぼゲーム音楽に分類できそう。
Play it!!

逃避行

 はっきりした制作時期は不明。前後の曲の間。
 吹奏楽曲。記述したようにエクスプレッション(CC11)を使っていないので息苦しい。中盤のアラビア風は「交響曲的楽曲構築計画第四楽章」のあの部分の原型。後半、やめてくれー、と絶叫。ごみバッハで締めくくられる。
Play it!!

記憶

 はっきりした制作時期は不明。前後の曲の間。5/12に手直しの痕跡あり。
 第一期の作品の編曲。終盤はほとんど放棄状態。とりあえず終止させて見た目は完成に持っていった。
Play it!!

Alive

 制作時期は'96年3月冒頭。3/3に完成。
 不名誉なことに、SPEEDのシングル曲と同タイトル。
 高校の芸術鑑賞会で古楽器によるバッハの「ブランデンブルク協奏曲」を聴き、(特に6番に)大感激した勢いで制作。アンコールは予想通り「G線上のアリア」でした。とてもバッハとは言えないけれど。
 GS音源では意図と違う音色がなっていた。言わぬが花知らぬが仏。
Play it!!

協奏曲的楽曲構築計画第二回

 制作時期は'96年4月?完成は4/21。
 ちなみに「第一回」は'95年9月頃制作でリコーダー協奏曲風。ネタとして使える箇所が多いので今後転用します。
 「第二楽章」と名乗らないのは、これ一曲で3楽章構成を内包しているから、だと思われる。それにしてもいいなあ、この時期の発想力は。

第一部

 いかにも下田的な管弦楽曲(冒頭を除く)。この点に関しては今も当時もほとんど変わっていない。進歩が見られない。むしろロック的価値観の導入で退化したかも。

第二部

 ピアノが大活躍の和風楽想。「春」(「卒業制作」収録)や「ミニ鍵の悲哀」('96年11月にミニアルバムで発表、Webでは未公開)のご先祖に当たるかな。
 エクスプレッション(CC11)の変わりにアタックタイム(CC73)とリリースタイム(CC72)を使用しているので、音源によってはとんでもないことに。ちなみに、ハード(SC88,SC88vl,SC88proなど)はCC72,CC73を受信しますが、ソフト(vSC88など)は受信しません。

第三部

 第一部の再現を経過してポップ風の第三部。手前味噌ながら始まる瞬間が感動的。見習いたい。
 今みたいにひねくれていない純真な曲構成。その精神を分けてくれ!!初めてドラムを打ち込んだので(遅い!!)下手糞極まりない。独立編曲する価値十分。だけど肝心のサビを「一時的不振」(「卒業制作」収録)に転用して台無しにしてしまったのよね。惜しい惜しい。
Play it!!

プロローグ

 制作時期は'96年3月?矛盾。
おまけ。「ほうら、からあいカレーだぞー」どろどろぼたぼた。「けけけけけ」
/*ブックレットからの引用*/
   ストリングスによるカノン進行にリアルタイム録音を被せてはい出来上がり。
Play it!!

序曲<亡霊>

 制作時期は'96年4月初旬〜中旬。
 色々負の悩みを抱えている時期の曲。それが顕著に現れるから音楽は不思議。1st版「一時的不振」。
 陰鬱な冒頭、不安定な中盤、明るい未来を予感させるような終盤。
Play it!!

 制作時期は'96年5月。完成は5/12。
 卒業制作の先行シングル?のカップリング(Web公開未定)の原型。
 ゲーム音楽を意識していた様子。展開もGoodなので、リミックスの価値十分。このころからようやく7度の和音を意識し始める。 
Play it!!

転石苔を生ぜず

 制作時期は'96年5月。
 「転石苔を生ぜず」は悪い方の解釈。ローリング・ストーンは悪。ころころと転調して落ちつきがない。しかも未完成(!!)。最後は現時点(1999/02/03)で唯一のシャッフル。
 丁度祖父の脳味噌の血管ぷっつんして手中治療室に入っていた時期と重なり、当時の慌ただしさや緊張感が思い出されて困る。
 冒頭は興味深い和音進行。活用に失敗しているが。この時期には知る由もない「Radio Ga Ga」っぽい部分を発見。その他興味深い部分も多いが全体的に駄作。
 TG300(もしくはXGのTG300 mode)以外の音源では8chの音色がWarmPadになってしまいます。Stringsあたりに変えて下さい。
Play it!!

交響曲的楽曲構築計画第一楽章

 制作時期は'96年6月。
 ブックレットの記述から推測するに「予め頭に描いた断片を強引に結び付ける」方法論の原点。でも展開に無理がないのはこの時期だけが成せる業。自分で吃驚。
 冒頭の和音配列が曲中に姿を変え何度も現れるあたりがクラシカル☆。
 冒頭に続く旋律はベートーヴェンのピアノソナタ第8番ハ短調作品13《悲愴》第三楽章をパクリ気味。少し後の早い旋律はお気に入り。相川七瀬の何とかという曲(「Lovin' you〜」というサビの曲)を聴いたときここを連想した。織田哲朗、パクッたな。古典派のソナタ形式は主題提示部を二度繰り返します(蘊蓄)。
 続いて、「卒業制作-show must go on-」や現在製作中の某曲にそっくりな部分(ここに回帰することを目的に次々に展開するわけだ)。ピアノソロ。再現。云々、云々と一貫性のない場面展開を続ける。実は冒頭の和音配列に基づいている。ネタがなかったのね。最後は久石譲、もっと絞ればナウシカ的終止。
Play it!!

DTMの舘