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Red
レッド
Originally released: 1974 / PCCY-00667
Personnel:
Robert Fripp (guitar, mellotron)
John Wetton (bass, voice)
Bill Bruford (percussives)
with thanks to:
David Cross (violin)
Mel Collins (soprano sax)
Ian McDonald (alto sax)
Robin Miller (oboe)
Mark Charing (cornet)
No | 題名 | 作者 | 時間 |
1 | Red | Fripp | 6'17 |
2 | Fallen Angel | Fripp Wetton Palmaer-James | 5'59 |
3 | One More Red Nightmare | Fripp Wetton | 7'09 |
4 | Providence | Cross Fripp Wetton Bruford | 8'08 |
5 | Starless | Cross Fripp Wetton Palmer-James | 12'21 |
邦題はすべて原題を片仮名表記したものなので省略 |
概論(ver.1.0)
7th。英45位米1位(本当?)
長期過密日程の公演ででクロスがすっかり弱ってしまい、アメリカのセントラル・パーク公演を最後に脱退してしまう。この辺りの顛末はこの時期のライブを4枚組ボックスセットにした「ザ・グレート・ディシーヴァー」のブックレットに詳しい。可哀想に、機嫌の悪いビルに怒鳴られたりしている。
レコーディングにはかつてメンバーであったイアンやメル、セッションで参加したマークやロビンがまたもや参加している。イアンを加え4人編成になり演奏するという計画もかなり具体的に決まっていたが、突然フリップが解散宣言を一方的に出し、すべて消えてしまった。この夢のカルテットの演奏、想像すると益々解散が惜しまれる。
俗に第5期と呼ばれるクリムゾン(「太陽と戦慄」〜「レッド」)の断末魔もしくは脳内麻薬分泌中ランナーズ・ハイ。ジャケットのメーターはレッドゾーンに突入している。
フリップ自身「ライブでのすさまじさを初めて見せつけた」(前作も十分すさまじいと思うけど)「Yes, the iron. It's the iron, isn't it?(これはメタルだ、悪いか?)」と発言しているとおり、演奏は生々しく重く、壮絶で苦しいほど。ツアー間もなく制作に取りかかったため、3人とも肉体も精神も病んでいる。Queenじゃないけど地獄へ道連れだ。心は荒れ放題だけれど、そんな極限状態が逆にこの傑作を生んだ。ダントツで☆☆☆☆☆五つ星。
各論
予告編(委細各論補完後)
「レッド」は「太陽と戦慄」「フラクチャー」と培ってきた要素の集大成。80年代、90年代も通じて演奏されている。「フォーリン・エンジェル」「ワン・モア・レッド・ナイトメア」とメタルな曲。「プロビデンス」は純粋なインプロ。実はライブ録音。だからいない筈のクロスがクレジットされている。そして「スターレス」。広くロックの分野に分類される楽曲の中で一番好きな曲(但し、Yesの「危機」と並ぶ)。様々な道があろう音楽の究極的表現の一つ。
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